ねずみ一匹耐震偽装

　耐震偽装事件で建築基準法違反や議院証言法違反（偽証）などの罪に
問われた元１級建築士、姉歯秀次被告（４９）の判決公判で、求刑通り
懲役５年、罰金１８０万円を言い渡した。
　この事件に関しては、ネット上に専門家による、すばらしい分析、解説が
あるが、その中に「もし住民を救済しなければ新規にマンションを買おうと
している人たちにまで動揺を与えてしまう。そうすると日本経済が急速に
冷え込む可能性もある。住民に対する公的資金の投入に反対している人たちは
思いやりだけでなく想像力が欠如しているから間違った発想が沸くのだろう。」
この一文により、論文の意味をなくし、単に業界の回し者と見る人もいるかも
しれない。まさに「画竜点睛を欠く」とはこの事か？
　ともあれ、耐震偽装のメイン裁判は終わった。ねずみ一匹でビルが倒壊
しないような対策が急務だ。