秒速17mの光

車より遅い光?

光の速さは、約30万km/ 秒(299792458 [ m / 秒 ])と思っていたが、光の伝わる速さ減速に成功
したと言う記事を相次いで目にした。若かりし頃、ステレオのフィードバックのために抵抗、コイル、
コンデンサーを使って遅延回路を勉強したが、これでは、せいぜい一波長程度の遅延しか出来ない。
二つの原理が発表されていて、あまりよく分からが紹介する。
(1)ごく小さな高分子樹脂の球を並べて光を通すことで、光が伝わる実質的な速さを40分の1に
   することが出来る。
(2)絶対零度近くに冷やしたナトリウム原子の「雲」に「制御用レーザー光」を当て別の「パルス光」
   を当てるとパルス光の速度が原子の雲の中で極端に遅くなる。現在秒速17mを実現。
応用として、光の伝わる速度を遅くすることで大量の情報を直接読み出すことが可能となり、高速で
大容量の光通信が可能になる。また、量子コンピューターが実現し計算能力が格段に向上することが
期待されている。(詳細はNewton7月号)