電気柵設置に規制強化か?

コエビソウ満開

感電事故」の「電気柵」年1万キロ、爆発的に普及…届け出不要、実態つかみ切れず
 7人もの死傷者を出した静岡県西伊豆町の感電事故で、にわかに危険性がクローズアップされた獣害対策用の電気柵。全国の山間部でシカや
イノシシが急増していることを受け、電気柵を含む侵入防止柵は年に延長約1万キロという、すさまじいペースで普及している。市販の柵は
安全第一の設計となっているが、今回のように家庭用電源を不適切に使えば、感電のリスクは大きい。設置にあたって届け出がいらないため、
自治体も使用状況をつかみ切れていないのが実情だ。
環境省の推計によると、農作物を荒らすニホンジカは平成24年度までの10年間で100万頭以上、イノシシも20万頭以上増えた。全国の
中山間地域が過疎化し、耕作放棄地が多くなったことが背景にある。
農林水産省は被害防止のための交付金制度を20年度からスタート。毎年度100億円近い予算を各都道府県に分配している。交付金をもとに
設けられた防止柵の総延長は全国で4万〜5万キロに達し、最近は年に1万キロのペースで延びている。
加えて自治体ごとの助成制度もある。神戸市は補助金を出して電気柵の設置を奨励。市によると、電気柵の設置費用は1メートルあたり124円で
、金網の1150円に比べてはるかに安い。1人で取り付けられる手軽さも普及を後押ししているという。
 我が町にも猪、シカなどが農作物を荒らしており、農家は電気柵や金網を設置している。国は囲い込みではなく、根本的な対策を検討すべきだ。
マスコ「動物園の檻の中で農業する人間」